双身機関第22回公演 OKiNaのオ

 

出演 坪井和広 篠田ゆき 松岡里恵 鈴村由紀 獅子見琵琶 寂光根隅的父 

 

構成・演出 寂光根隅的父

 

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双身機関が1995年の旗揚げ以来、標榜してきた最大のテーマが「明治維新のやり直し」です。

明治維新のおかげで日本は近代化を成し遂げ、経済的にも豊かになりましたが、一方で失ったものも計り知れません。伝統的な文化、特にその影響は身体において大きなものがあります。

逆に言えば、身体を通じてこそ私たちは日本人としてのアイデンティティを回復すべきだということだと思います。

今回私たちが手がかりとするのは「翁」。伝統的な身体性の残る能楽の中でも、より古い儀式的な身体所作が色濃く伝わる題材です。

この謎めいた「翁」の形式のみに着目し、謡や仕舞、能面や扇、装束や舞台空間などの要素一切を抜き取った場所に、一体何が残るのか?

私たちは今年から3年間、翁の「オ」から「ナ」に至る遍歴の旅に出掛けます。今回はまず、その「オ」です。

双身機関24年の上演史上、最も風変わりで、解析不能なパフォーマンスとなることでしょう。

ご期待下さい! 

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○日 時 2019年12月12日(木)・13日(金) 午後8時開演

             14日(土)・15日(日) 午後3時開演

 

○会 場 双身機関・道徳ハウス(愛知県名古屋市南区豊田一丁目18番地4)( 名鉄常滑線「道徳」駅下車徒歩5分)

 

○料 金 一般 前売3,000円/当日3,500円

     学生 前売1,500円/当日2,000円

 

能楽指導 宇高竜成

宣伝ビジュアル ニシムラマホ

宣伝美術 早野篤子

制作協力 今井あや子  

 

※会場には駐車場・駐輪場がございませんので、お越しの際には公共交通機関をご利用ください。(周辺にはコインパーキングが数ヶ所ございます)    

 

予約・問合せ 双身機関  090-1625-6425(ジャコウ)

Facebookイベントページ https://www.facebook.com/events/799576053752861/

 

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双身機関 SOUSHINKIKAN

1995年3月結成 ―――

 2005年には商店街での市街劇『箱男と箱女』(原作:安部公房)を上演、 2006年にはパフォーマンス作品 『ファシズム!』をもって韓国ソウルのギャラリー、 名古屋陶磁器センター、東京都美術館、三重県伊勢市のカフェを巡演、その後も野外広場、神社での上演を重ね、常に既成の劇場ではない新たな空間との出会いを求め続けている。 

主宰の寂光根隅的父は利賀演劇人コンクール2012にて優秀演出家賞・観客賞を受賞。また近年では東京や鳥取、松本、上田など各地の演劇祭への招聘も多く、イヨネスコやベケットなど先鋭的な劇作家やオリジナルの作品を斬新な手法で上演し好評を博している。 

 

 

寂光根隅的父 jakounezuminopapa

演出家、双身機関代表。高校在学時より演劇を始める。皇學館大学国文学科卒。1990年代にアスベスト館、天使館などで舞踏を学ぶ。1995年に双身機関を結成。以後、企画・演出を担当、身体と空間を軸にした実験的な公演活動を続けている。

 七ツ寺共同スタジオの企画・制作スタッフとしても長年活動、専属市民劇団「猫足ウィローズ」を2010年に結成、ディレクターを務める(現在は独立市民劇団)。

代表作は『コール』『市街劇・箱男と箱女(原作・安部公房)』『ファシズム!』『阿片戦争(作・寺山修司)』『授業(作:ウジェーヌ・イヨネスコ)』『しあわせな日々(作・サミュエル・ベケット)』(双身機関)、『ハムレットマシーン(作・ハイナー・ミュラー)』『昔の女(作:ローラント・シンメルプフェニヒ)』『ゴドーを待ちながら(作・サミュエル・ベケット)』(七ツ寺プロデュース)、『夢十夜』(寂光根隅的企画)、『オン・ザ・レインボウ』(猫足ウィローズ)、『つく、きえる(作:ローラント・シンメルプフェニヒ)』(愛知県立芸大創立50周年記念事業)

合気道初段。舞台芸術財団演劇人会議会員。